こんにちは。画家の宮島啓輔です。
絵を描く人にとって自分にしか描けない世界観は何かと考えるタイミングは多いかと思います。
今回は、「【個性的な絵の描き方】自分にしか描けない世界観の絵を生み出すための3つのステップを紹介」のテーマでお伝えして行こうと思います。
目次
【個性的な絵の描き方】興味の向いたものは全てインプットする
個性的な世界観を作るためには、まず自分の興味の幅を広げる事が重要です。
アートだけにとどまらず、あらゆるスタイルや分野に触れて、自分の中の引き出しを多く持って置く事で自分の感性を磨く事ができます。興味を持ったものをインプットするための具体的な方法を紹介したいと思います。
多様なインスピレーションの源を探す
自分の興味の範囲を広げる為には絵の領域だけでは無く、自然、建築、音楽などの様々なアイデアの原材料になるものを探す行動が必要です。
描くものがわからない原因の多くはインプットが足りていない事が多いです。
アイデアや世界観は何も無い所から生まれるものでは無く、色々な要素の掛け算によって生れるものです。
実際に存在するモチーフだけで無く、感情、偶然性などそれぞれ異なる色々な要素を掛け算した集合体として作品の世界観は作られます。
よく、有名なクリエイターの作品に近づけようと模写をする人がいますが、あくまでこれは「練習」の域であり、いくら近づけようと頑張ってもその人が先を走っているので超える事はほぼ不可能に近いです。
「個性的な世界観」を目指すとするのであれば他人との優劣を考えるのでは無く良い部分は吸収し、咀嚼して自分の力にする事に要点を置くことが大切です。
他人の著作物を丸パクリする事はやってはいけない事ですが、外部から影響されて自分の要素にできたものの質や量によって大きく左右されます。
昔であれば書籍を買ったり、自分の足で実際に行かなければ観に行かなければ吸収できなかったものでもインターネットが普及した現在では大量の価値のある情報に誰でもアクセスする事ができるようになりました。
実際に足を運んで吸収する情報に加えて、オンラインを最大限に活用して制作のための引き出しを豊富に持っておく事は、独自の視点を作る時に選択肢は広がります。
インプットの記録を取る
何かイメージやアイデアが浮かんだ瞬間にメモやスケッチで記録しておく習慣を持ちましょう。
実際に本番の作品で形しなくても、何かの拍子に組み合わさって良いアイデアが生まれる事にも繋がります。
とにかく数をこなしてアイデアのストックを多く持って置きましょう。
インプットしたものの記録をとる事で自分の興味が形になってわかるだけで無く、頭の中にしか無いイメージを作品に具現化する能力が上がります。
タッチや描き方は画材屋から
私は、制作の楽しみの一つとして定期的に画材屋に行くのですが、画材屋に行くと一回行っただけでは全て目を通し切れない数の画材が並んでいます。
同じ絵柄でも画材が違えば全く別のタッチの作品に仕上がります。
色々なメーカーの紙、絵の具、キャンバスなどを試してみる事で自分に合ったものや面白い描き方が発見できます。
制作する上でのヒントがたくさん見つかる場所なので画材屋自体を楽しむ事もインプットの一環だと思います。
関西に住んでいる絵を描く人にかなりおすすめの画材屋さん「笹部画材」についての紹介記事
価格はかなり安く、他で見た事の無いような商品も色々並んでいるので表現の幅はかなり広がると思います。
【個性的な絵の描き方】良いと思ったものはすぐに形にする
作品制作の際、良いものを求めて試行錯誤する事と合わせて最も重要な事はとにかく制作の数を多くこなす事です。
有名な話の一つに、世界でトップレベルに知名度の高い画家のパブロピカソが大成功できた要因の一つとして、ギネス記録に登録されるレベルの大量の作品を制作し続けたからと言われています。
年間200~300曲作詞し、現在まで数千曲を作詞してきたと言われる有名作詞家の秋元康がプロデュースしたアイドルグループであっても失敗例は多いと言われています。
創作したもの全部を世に出すかどうか以前に世間でクリエイターとして名の知れている人の背景には数えきれない試行錯誤と実践があります。
制作点数が多ければ多い分、アプローチと外部の目に触れる回数は増えて技術も上がります。その分、思いがけないような発見をする機会も増えます。
完成後の出来を考えて制作を足踏みするよりは描きたいイメージを最大限形にした方が結果的に良いものが生まれます。
【個性的な絵の描き方】インプットと制作を継続し続ける
自分だけの世界観やタッチを作り上げる中で一番重要な事は楽しんでインプットと制作を継続し続ける事です。
制作のために必要なものを大量に吸収して試行錯誤し、制作を最大限継続して行くと、自分の描き方に合った画材や理想の制作スタイルの原型は必ず見えてきます。
その継続の過程の中で制作そのものや先ほど書いたような画材選びであったり、他の作家の作品鑑賞を楽しむ精神が必要になります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。