【ベンタイン市場】ベトナムホーチミンのぼったくり市場に行ってきた

海外旅

こんにちは。画家の宮島啓輔です。

八月下旬から九月上旬にかけての二週間ほど、ベトナムとオーストラリア路上絵画パフォーマンスの旅に行ってきました。

その途中に経由地(経由地にしてはかなり離れていました)としてベトナムのホーチミンに約3日ほど滞在したのですが、その時に泊まっていた宿からすぐの所にあったベンタイン市場に行ってきました。

私は、前回訪れたタイに引き続きアジアのごちゃっとした空気感の市場や路上が好きなのですが、今回は「ぼったくり市場」の噂でも有名なベンタイン市場に実際に行ってきた直後に書いた記事をお届けしたいと思います。

ベンタイン市場の外壁

この記事の大部分は、オーストラリアに行く深夜便の飛行機内でスマホのメモアプリに書いているものです。

ベンタイン市場の基本情報

ホーチミン1区の中心にあるベンタイン市場は、敷地内に2000軒以上の店が集まっているとされており、現地民の他に観光者も集まるサイゴン(ホーチミン)で最も大きく、古い市場のひとつです。

私は、市場やスーパーは現地の空気感をよりリアルに感じられる場所だと思っていたので、旅先では真っ先にここに行く事を決めました。

住所:Ben Thanh, District 1, Ho Chi Minh City, ベトナム

アクセス:ホーチミンのタンソンニャット国際空港からタクシーで約30分ほど(バスも有り)

入場料金は無料

私は、作品をたくさん抱えてのベトナム到着だったので、荷物有りの料金で現地の人がたくさん乗るローカルバスに乗り込みましたが、約50円ほどで空港から市場周辺に着きました。

ベンタイン市場には、数百年の歴史があり、17世紀まで遡る事になります。元々は、メコン川の下流域から運ばれてきた物資を扱う市場として始まりました。

1914年に現在の場所へ移転し、フランス植民地時代の建築様式も取り入れられた建物になっています。南口の方の大きい時計台もその影響を受けています。

市場の広さは約13000平方メートルと広く、衣料品や雑貨、食材や花、果物までここにくると大抵のものは揃うとも言われるほどです。

ベンタイン市場の内部

タイには、チャトチャック市場と呼ばれる巨大マーケットがあるのですが、似た空気感を感じました。

ただ、もう一度どちらに訪れたいかと聞かれると断然タイのチャトチャック市場です笑

ベンタイン市場の見どころは、値切り交渉

ベンタイン市場内には、ベトナムコーヒー豆屋さん、フルーツ屋さん、おそらく偽物も交じっているであろうアパレル商品を売る店からスーツケースやアクセサリー、カゴを売っている店まで所狭しと店が詰め込まれています。

おそらくコーヒー豆を売る店

その他、ベトナム料理が食べられる店もたくさんありました。(私はベンタイン市場から道路を渡ってすぐのミシュラン店で400円程のフォーがベトナム初食事でした)

店名:Pho Viet Nam

住所:14 Phạm Hồng Thái, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム

市場内や市場周辺は歩いているだけでも、日本には見ない店ばかりで、お土産や食料品を買うには十分なくらいでした。

また、品質や食品衛生を少し気を付けたい場合は少し距離があるものの歩いて行ける範囲に、「ビンコムセンター」というショッピングモールの地下二階にある「Win Mart」というスーパーが綺麗で品揃えが良かったです。

少し話が逸れましたが、ベンタイン市場のみどころでもあり、やや日本視点からは面倒な点は、表示されている価格から値切って買う事が一般的という事です。

というのも、ベンタイン市場は現地の人もいるにはいますが、世界中からの観光客も大勢います。その為、表示されている価格が外国人観光客価格で設定されており、定価や相場の数倍で設定されている事が一般的です。

私は、市場内でマンゴスチンという日本であまりみかけないフルーツを買おうとしたのですが相場が少し高めに見積もって一キロあたり300円前後くらいが相場のところ、最初は1500円くらいを提示してきました。

日本でこの額を見たら、まだ販売されていてもあり得る値段かなと思いますが、ベトナムの物価はものにもよりますが、2~3分の1ほどです。最低賃金で見比べると日本は一時間1000円を超えている事がほとんどですが、ベトナムの場合は約150円前後だそうです。

店側の3~5倍の言い値に交渉無しだとそのまま従って買う事になりますが、それだったらスーパーやショッピングモールの方がいいかなと思います。

むしろ、せっかくベンタイン市場に行くのなら、日本ではほとんど見かけない「値段交渉」をエンタメとして捉えて楽しんだ方が良いと思います。

日本感覚だと値切り交渉はみっともないと感じる人が多いかもしれませんが、店側も値切りをされる可能性を想定しての価格設定や商売スタイルなのかもしれません。

最初は、希望額(現地の相場)より少し安めに値段交渉をし、向こうの反応を見ながら希望額に近づけて落としどころを決めるのがコツです。ベトナムドンは桁がかなり大きく瞬時の日本円にする計算がややこしいですが、電卓を見せながら進めるとやりやすいです。

ベンタイン市場で気を付ける事

ひったくり・ぼったくり

ベトナムは、他国などに比べると治安は良い方で、実際歩いていてそう感じましたが、スリやひったくりのような軽犯罪は多いそうです。

ネット情報でもそう書かれている事が多いですが、ベンタイン市場の周辺に停車していたバイクタクシーのおじさんが、話しかけて来た別れ際に、日本人は特にポーチなどは特に前にかけて気を付けてねとおしえてくれました。

買い物中など意識が逸れる時は、特に貴重品や荷物から目を離さないようにしてください。

加えて、市場周辺にはぼったくりタクシーが多いという噂をよく聞いてはいたのですが、実際に営業をかけてくる人やタクシーはたくさんとまっていました。

ぱっと見詐欺タクシーかはわかりませんが、どこかに移動したりタクシーを使いたい場合は自分でチャーターしたものに乗るのが無難です。

grabという東南アジアのタクシーアプリを入れておくだけで、ホーチミン市内であれば安いと100円弱ほどで乗車でき、自分の今いる場所から一番近くて安い運転手を見つけられるので、とても便利です。

ベンタイン市場近くの両替屋さん

ベンタイン市場のあるホーチミン1区を訪れる際に、有名な両替所といえばHATAMがあります。

市場の道を挟んですぐのところで、高レートで評判のお店です。

パスポートの提示も必要なく、海外の人も行列をつくってならんでいたので、人気店なのだと思います。その向かいにもMAIVANという店もありましたが、調べるとレートはほぼ同じだそうです。

私もこのお店で大部分を両替しましたが、空港のレート表よりも断然こちらの方がお得でした。

ベトナムで起こったトラブル

しかし、私がこの店で両替を終えて宿に荷物を持って戻ろうとした時にトラブルが起きました。

(この記事のタイトルのメインテーマとほぼ関係ない内容です)

並んでいる時に煙草売りが煙草買わないかと、買わないと答えても何度もしつこく売り込んできました。長いフライトと暑さで疲れていた事もありしばらく無視をしていたら、煙草売りは他の客に移っていきました。そして売れそうにないとわかると近くにいた靴磨き屋と話しているのが見えました。

私は両替したお金をしまって帰ろうとした所、また煙草売りがあらわれたので避けて通ろうとしたら、さっき煙草売りと話をしていた靴磨き屋が突然私の足を掴んで靴を脱がして靴を持って離れて行きます。

ここだけみるとどんくさいと思うかもしれませんが、後ろから足を拘束されていました。

私の様子が狙いやすそうだったからなのかもしれませんが、大きな荷物を抱えている上に靴が無いと帰れないので、靴を取り返しに行くべく靴磨き屋を追いかけると、既に私の靴底に穴を開けていました。

ジェスチャーとベトナム語で、靴をなおしてやっているんだのような事を言っていましたが、代金はいくらかかるのかを聞くと無料!と言って少し経ってから日本円で約1000円だと言ってきました。

靴には穴が開いているし、靴磨き洗剤のようなものまで塗りはじめました為、とにかく履ける状態に直してもらわなければ困る状況です。

また、靴を取り返して逃げるにも荷物のせいで走って逃げれない状況です。

その靴磨き屋の横からさっきのグルの煙草売りがまた煙草いらないか?ときてきます。

その間、靴磨き屋の男は自ら開けた穴を派手な色のシートとボンドのようなものでふさいでいるのをアピールしてきました。しかし、私の靴が石膏の粉や絵の具で汚れていた部分を丹念に磨いてくれてもいました。

そして、やっと無理矢理の靴磨きと修理が終わったタイミングで

案の定「さあ、お金1000円払って」のようにカタコトの英語で笑いながら言ってきましたが、元々ぼったくりにお金を払いたくはなかったので、嫌だというと、じゃあ靴返さないとカタコトの英語とベトナム語混じりに返してきました。

横では、煙草売りが私の背中に立っています。

逃げても掴まれる可能性のある距離感です。

そこで、強引ではあるものの靴を綺麗に磨いてくれていた事に対して、偶然持っていた120円ほどのベトナムドンを払うからそれでいいかとお金を取り出すと、

「しょうがない!」と

お金を手からもぎ取るように取っていきました。

前よりは、綺麗になったし、どこかで発信のネタにできるからいいかと思いその後はベトナムを楽しみました。

その件以外は、人は暖かく活気があり、食べ物もおいしい良い国でした。

P.S.

その後、オーストラリアに向かい、穴をシートでふさがれた靴で毎日10キロ程、山道やシドニー市内を歩きまわった結果、靴底が剥がれてボロボロになってきましたが、この記事のかなりの分量のネタにできたのでそれはそれで良かったと思っています。

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

バンコクの死体博物館について書いた記事がかなりアクセス数が伸びています!

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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