インスタで絵を売る具体的な方法と注意点【SNSに投稿しても絵が売れない理由】

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こんにちは。画家の宮島啓輔です。

SNSで絵を売るというとInstagramでの作品投稿を思い浮かべるかもしれません。

学生からお年寄りの方まで幅広く利用されているInstagramは手軽に無料で始められる発信ツールです。

画家やイラストレーターの方は作品や活動の発信の場としてInstagramを利用されている方も多いかと思います。

今回はそんなInstagramで作品を販売する具体的な方法と注意点について私自身の経験を交えてお話して行きたいと思います。

Instagramで作品を販売する方法三つ

・DMで直接やり取りをして販売する

・販売サイトをプロフィールやストーリーに貼る

・Instagramのショッピング機能を使う

Instagramで作品を販売する基本的な仕組みは大きく分けると3つあります。

DMで直接やり取りをして販売する

画家やイラストレーターが投稿した作品をみたユーザーが興味を持ちそのアカウントのDMなどの直接テキストでやり取り可能な場所で制作依頼や購入の連絡を取り、直接のやり取りを重ね、作品販売をするという方法です。

依頼制作になると既製品などの既に形が決まっている商品の販売ではないのでサイズやモチーフなどの細かい部分の交渉が可能になります。

この方法はインスタ上で全て完結できる反面、販売する過程で何かしらのトラブルが起きた場合も全て自己責任となります。

販売サイトをプロフィールやストーリーに貼る

リール動画やフィード投稿などからアカウントに集まった人たちが

別に作って置いた作品販売サイトのURLが貼られたアカウントのプロフィールやストーリーに訪れることでそこから作品が購入できるようにしておく方法です。

Instagramのショッピング機能を使って販売する

インスタの機能の一つであるショッピング機能を利用することで、投稿した作品画像に商品名と価格の表示されたタグを付けることができます。

作品画像をタップすると直接購入サイトに飛ぶことができます。

ただショッピング機能を利用するためにはいくつかの利用条件をクリアした後に審査が必要になるので上の二つに比べやや販売開始までの手間が増えます。

SNSで作品販売する際に注意すべきNFT詐欺

SNSで作家として作品投稿をしていると海外の人のアカウントからコメントやDMに「あなたの作品をNFTとして売って欲しいからこのサイトに作品登録してください」のような内容のメッセージが送られてくることがあります。

一見、作品の購入依頼が来たように見えますが、この手の送信内容のメッセージはほぼ詐欺と言っても良いと思います。

一般的にはNFTは信頼のあるところでの取り引きをしていたらトラブルは起こりにくいですが、海外から送られるURLをおして相手の言われるがままに情報を入力したりすると色々な詐欺被害に遭ってしまう事があります。

基本的に知らない相手からNFT関連のメッセージが送られてきてもブロックか無視一択の対応を取りましょう。

現実SNSで絵を売ることは簡単ではない

ここまであくまでシステムとしてアプリ上で販売を完結させる場合このような具体的な販売方法が存在するという事を書きましたが、現実的にみるとSNSだけでの作品販売はリアルでの活動などに比べるとかなり難易度は上がります。

SNSだけで投稿を続けて購入サイトのリンクを貼っていてもかなりの試行錯誤とアカウントの強い影響力などが必要になってきます。

とてつも無い天才的なカリスマ性と伝え方を極めていても色々と難しい部分は残ると考えられます。

さらにインスタは他の人の新しい投稿が日々大量に生まれているので、更新を止めるとだんだん埋もれていきそのアカウントを訪れる人は少なくなって行きます。

本来インスタは知り合いや有名人やクリエイターたちの世界観に触れたりそこでの交流を楽しむコミュニケーションの場として利用する人が多いです。

道で知らない人からの押し売りやネットの広告がうっとうしいと思うのと同じでSNSのような不特定多数の薄い関係の人たちが多くいる場所で買ってくださいというような営業姿勢の発信をしても効果があまり無く不快に思われることすらあります。

私自身インスタは力を入れて動かしている方ですが、リアルの場で繋がった人とアプリ上でやり取りをして購入して頂く場合は多いですが

まったくのインスタのみで投稿だけで販売が成立したことは数年アカウントを運用してきた中で数回程度でしかありません。

それでも最初は販売云々関係なく作品に興味を持って感想を送って頂いたところからメッセージをやりとりするなどを続けた上でのことです。

流れてきた画像や動画を見て「良いな」と思っていいねを押されたり保存される事があってもそこから先にインスタだけで作品の販売まで進むことは稀な場合の方が多いです。

作品販売ショップの活用方法

インスタ同様簡単に登録して自分のショップを作ってグッズや作品販売を始める事ができるBASEやmineなどのサービスはいくつかあります。

ただ、このネットショップは日々多くの人や会社が毎日のように作られているのです。

そのような中でショップだけを作って商品を出品しても埋もれてしまい人の目に触れにくくなることの方が多いです。

最初からファンを抱えた影響力のある人や団体であれば話は別ですがそうでない場合はショップに人を集めることをしなければなりません。

インスタは作品の世界観を表現するのに向いている

画像を一回のフィード投稿につき十枚投稿できるインスタには絵を描く方では

記事を書いたり漫画を連載したり、リール動画で制作過程を投稿するなど活用方法は色々ありますが

私は作品の世界観を覗くことのできるポートフォリオや画集のようなものとして使用しています。

↓ここ数年のほぼ全部の近作をインスタで公開中

インスタは投稿本文にURLを貼っても無効になったりリポスト機能がX(旧Twitter)に比べ弱いので他サイトに繋げにくかったり拡散力は低いですが

視覚を使った統一感や独自性を出しやすいインスタはこれまで作った作品や開催したイベント、制作過程などを投稿したりハイライトに残して置くことで作品やアーティストの空気感を感じてもらう便利なツールになります。

インスタは通常の投稿に加えてライブ配信機能やストーリーのようにフォロワーに向けて距離感を調節しつつ作家性を伝えることが可能です。

最後に

今回は「インスタで絵を売る具体的な方法と注意点【SNSに投稿しても絵が売れない理由】」について書いてきました。

日本での多くの絵を購入するという感覚はその作家への信頼や作品への興味や思い入れが積み重ねて行ってこそのものです。

薄い関係の人が多く見ているところにそのまま作品画像を流しても購入に繋がることはハードルが高くなりますが

リアルでの展示、イベント、その他の別のプラットフォームからアカウントを訪れた人へその作家の作風や世界観を感じてもらう最適なツールとして使う事ができます。

使い方によって得られるメリット、デメリットを考えながらのインスタ運用をして行きましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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