こんにちは。画家の宮島啓輔です。
今回は「個人の画家・イラストレーターがオンライン上で展示する為の最適な方法とその特徴」のテーマでお伝えして行こうと思います。
個人で活動している画家やイラストレーターが自分の作品や制作過程を場所として多くの場合リアルではギャラリーを使った展示やライブペイントなどが挙げられます。
オンライン上では無料で手軽に始められるX(旧Twitter)やInstagram、Facebookを中心に使用して作品発信を行っている方が多いかと思います。
今の時代、SNSは広く普及したくさんの人が利用しているサービスですが絵を描く人が作品発信する上で、その特性から長所と短所が存在します。
作品画像とキャプションの役目を果たす文章の付与、閲覧数などをオンライン上での作品展示の定義とするとSNSの特性を補う形で作品展示の場として最適なものは
結論から書くとブログを兼ね備えた個人ホームページになります。
ここまでに書いたSNSと個人HPのそれぞれ二種類の特性から生じる状況に応じた活用法について書いて行きたいと思います。
目次
SNS(X・インスタetc…)の特徴
日本だけでも何千万人が利用しており、利用者全員がその場で情報発信が可能になるSNSですが特に絵を描く人を含めたクリエイターの方は特に利用率が高いと思います。
主な二大SNSとして、テキスト系のX(旧Twitter)や画像中心のInstagramなどが挙げられます。
これらのSNSでの作品発信のメリットとしては、開始までのハードルが低く、一投稿だけでもバズるという現象が起こると何百万の閲覧を得る事ができる即効性が高いという点があります。
投稿のセンスや攻略の方法などをある程度身に着けることのできている人にとっては有利な方法です。
どちらもやり方によってははば広い認知度を得る事ができますが、拡散力で行けばXの方が強めです。
Instagramなどはストーリー機能、ライブ配信機能やリール動画の投稿など伝えられる情報量が豊富で、幅広い人にリーチできる、作品の世界観の作り込みやフォロワーとの距離を近くする事に長けたツールだと言えます。
SNSを作品発信や集客、作品を展示するためのツールとして使用する時のデメリットとして主に以下のようなものがあります。
更新を止めるとアクセスが下がる
毎日のように数えきれない数の新しい投稿がされて、リアルタイムな情報が重要視されるSNSでは数年前の過去の投稿よりより新しいトレンドにスポットが当たりがちです。
時系列順にしか表示できない
xやInstagramではアカウントを訪れた目立つ場所であるトップに固定できる投稿数はXの場合一個、Instagramの場合三個までになっています。
それ以外は基本的に投稿した時系列の順番に並ぶので本当に見てもらいたい投稿があったとしても遡らないとスムーズに見つけてもらえない可能性があります。
アカウントを消される可能性がある
それぞれのSNSに定められている規約などに違反した投稿をした場合、アカウントの凍結や制限がかかりますが、稀に規約違反を一切していなくても運営側のミスによってアカウントが凍結されてしまうと言う事が起こっているようです。
Instagramは投稿文にリンクを貼れない
X(旧Twitter)の投稿本文には外部のサイトにとんでもらう為のリンクをはる事ができますがInstagramはプロフィールやストーリー等に貼ったリンクは機能するものの通常投稿の本文に貼ったリンクは無効になります。その為、ハイライトやプロフィールに一旦移動してもらう必要があるのでスムーズさに欠ける部分はあります。
個人ブログ・HPの特徴
これは、アメブロなどの無料ブログの事では無く、ワードプレスを使用しネット上にサーバーを借りて自分のドメインを持ち検索エンジンからの流入を主に運営するサイトの事を指します。
ブロガーと呼ばれる職業の人はこれらのサイトに商品レビューを書いたり、広告や販売サイトを貼ることでそこから商品が購入されることで利益の何%か還元されるという仕組みでお金を稼いでいます。
これらの広告収入を得る事とは目指している目的とは異なります。
これらを利用するメリットはサイト設計の自由度が高く、伝えられる情報量が大きいと言った事が挙げれます。
書く事のできる文字数や載せることのできる画像の枚数、ページ数は自由にカスタマイズでき、自分の好きなように情報を発信する事ができるので作品や活動の世界観を思ったように伝えるには最適です。
自分の活動内容や経歴などを載せる事の出来るサイト作成サービスであるJimdoやペライチのようなサービスは簡単にホームページ作成ができますが、このサイト自体に集客力は無いので、それ以外のSNSなどからの流入に頼る必要があります。
サイトに人を呼び込むためには検索エンジンに表示されるためのSEOと呼ばれる技術が必要になります。
ワードプレスで作成されたサイトは特にこのSEOに強いと呼ばれています。
最初にも書いたアメブロやのような無料で利用できるサービスは運営側のドメインを借りることになるのでせっかく書いた記事が削除される可能性があり、SEO的にもワードプレスには劣ります。
SEOに沿った記事を量産することでサイトに人が訪れるようになりますが、その仕組みを作るまでに以下のポイントを押さえておく必要があります。
導入までやや手間がかかる
サイト作成というとプログラミング言語を使えないとできないと思う方がいるかもしれませんが、ワードプレスを使用すると手順や扱い方をきちんと調べながら進めることで割と簡単にサイトの立ち上げ自体は割と簡単に行う事ができます。
それでも、設定しておくべきポイント等はいくつかあり、はじめての場合SNSのアカウント登録ほどスムーズにできるわけでは無いので事前に調べておくことがおすすめです。
サーバーとドメインは有料
サイトを立ち上げる際、サーバーとドメインというものが必要になります。
サーバーはサイトのデータを保管しておくためのネット上の土地のようなもので、ドメインはその土地の住所に例えられることが多いです。
サーバーはレンタルサーバー会社からお金を払って借りる必要があり、ドメイン名は自分だけのものを取得する必要があります。
利用者の多くその分使用上の悩みの解決のしやすさ、安定さなどからXサーバーがおすすめのサーバーです。
ドメインはサーバー会社のキャンペーンなどで無料プレゼントなどがある場合もありますが、ドメイン会社などからドメインを購入する必要があります。
プランにもよりますが、初期費用や維持費が一年で大体一万円余り必要になります。
SEOを意識する必要がある
サイトの立ち上げが完了した後、検索からの流入を見込む場合、SEOと呼ばれる検索上位に乗るための記事の書き方や構築の仕方を意識して記事を作成する必要があります。
アクセス安定まで優秀な記事の量産が必要
Googleのような検索エンジンに表示させるSEOの本当のテクニック自体はGoogleは公表しておらず、一定の期間ごとにその仕組みは改定されていっています。
ですが、質の高い情報のある記事をそこそこの文字数で書く必要があり、そのような記事を最低百記事を目安に書き溜める必要が過去のブロガーたちの傾向からわかっています。
日記のような内容ばかりだったり、文字数が少なすぎたりすると検索上位には上がりにくいです。
需要のある情報が詰まった数千文字単位の記事を継続的に量産しなければ満足の行くようなページビューは得ることができませんが、SNS とは異なり、pⅴ数が安定してくると記事の更新を止めても継続的にサイト自体が人を集め続けてくれるというメリットがあります。
最後に
オンライン上で作品を掲載し、人に観てもらうには人に届けるための発信が必要です。
どの発信媒体を使うにしてもそれなりの継続と質が求められます。
SNSや個人ブログを含めたそれぞれの発信媒体の特性を把握し、投稿内容や自分の特性に合致したものを使用して行く必要があります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。