アクリル絵の具の上から描けるおすすめのペンを紹介

quill, pen, antique 画材

こんにちは。画家の宮島啓輔です。

アクリル絵の具で描いた絵の上からペンで模様や輪郭を描きたいけど、油性ペンを使ったら少しかすれたり、その他試しても丁度良いものが見つからない作家さんもいるかと思います。

今回は私が現在までに数十種類の商品を試した末に現在使っている商品と特徴や他の商品との比較などについてお伝えしていきたいと思います。

アクリル絵の具の上に描くのに最適なアクアテックペン

私は普段主にアクリル絵の具を使用した作品を制作しています。

このような作品を制作する上で細部などには黒のペンでラインや模様を入れる事が多いです。

その時に必ずと言ってもいいほど使用しているのが寺西化学工業株式会社の商品のアクアテックペンという商品です。

アクアテックペンの特徴

・水性顔料ペン

・アクリル絵の具の上から描きやすい

・インクを使い切るまで普通の筆圧で使っていればほぼかすれない

・耐光性と耐水性がある。

・においが無い

私は主に細めのアクアテックスリムの黒色を使っています。

このペンは顔料ペンで耐光性があるので退色しにくいです。

乾いた後も無理に表面をこすったりしなければ多少の水がかかっても溶けてきたりはせず、耐水性にも優れています。

太めのサイズもありますが、価格もスリムの方は一本100円程なので手軽に購入できます。画材店や文具屋によっては売っていないところもあるので私はネットで十本入りセットで購入しています。紙などに描いてもにじんだりかすれたりもせず油性マジックペンにありがちな匂いもしません。

私の理想としていた表現の「アクリル絵の具の上でかすれずにしっかりした線が引き続けられる」がクリアできるペンを探すためにに色んなメーカーや商品を試した結果、このアクアテックスリムが最適だと実感したのでまだ何を買うか悩んでいるという方におすすめです。

油性ペンやポスカを使用した場合はどうなのか

アクリル絵の具で描いた上から油性ペンで描こうとすると、最初は不便を感じること無く描けるかと思いますが、少し経つとペン先がかすれてきて、すべりが悪くなって使い始めた時ほど綺麗に描けなくなることが多いです。

太めのラインを描くのであればペン先の太いものを使用するとそこまで気になりませんが、細いペン先で摩擦のあるキャンバスやパネルの上に細かく描きにくいのです。

ではポスカを使用した場合はどうなのかと言うと油性ペンより不透明でしっかり描けるのとインクの種類が油性ではなく顔料系で耐光性なども期待できるのでおすすめではあります。

ポスカは多い色数で描けて太さも様々販売されているので便利なのですが、インクの出過ぎの調節がほんの少し難しく個人的には極細の油性ペンの描き心地でなおかつ絵の具の上からも描きやすいもの欲しいと思っていました(ポスカでも十分な表現はできます。)

そのため、不透明でカラフルに描きたい場合はポスカで十分対応できますが、マッキーのようなタッチで黒のラインを絵の具の上から描きたいのであればアクアテックペンがおすすめです。

アクアテックをおすすめする理由

今回は、少し短めですがアクリル絵の具の上に描きやすいペンについて紹介しました。

マッキーのようなタッチでアクリル絵の具上に描きたければ

アクアテックペン

カラフルで不透明、均一な絵の具に近い線を引きたければポスカがおすすめです。

他の商品も使用パターンなどによって色々な特徴があるので是非試してみてくださいね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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