画家に向いている人とは|「質より量」を地道に実践できる人

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こんにちは。このサイトを運営している画家の宮島啓輔です。

今回は、「画家に向いている人とは|「質より量」を地道に実践できる人」の内容でお伝えしていきたいと思います。

「質より量・量より質」の言葉はどの分野でも出てくる言葉で、アートの世界でも存在します。

一番良いのはは質も量も上げていく事ですが、絵を描く人であれば絵の上達などの過程でどちらを優先するかの部分を考える事もあるかと思います。

ですが、どのような状況であっても前提として、「質より量」を実践している人の方が非常に合理的で強力だと思います。今回はその部分を掘り下げて行きたいと思います。

「質より量」の本当の意味

「質より量」の方が合理的というのは、質を上げるためにはどうしてもそれなりの実践回数が伴ってくるという事です。

「質より量」と聞くと、質を下げたものを単に数でこなすように聞こえるかもしれませんがそういう意味ではありません。

例えばアートイベントを開催したいという目標があったとして、そこに辿り着くためのルートはたくさんあります。目標までのルートはその人のいる環境や持ってるものによって変わりますが、たくさんある選択肢の中で何も考えずに広く浅く中途半端に量を重ねただけでは効果が出る事はほとんど無いです。

もちろんいろんな事に手を出す事も重要ですが、数打ってどれか当たれば良いかという意味合いよりは、「質のために量をこなすべき」という事になります。

そのため、物凄く質の高い曲を僅かにしか出さないアーティストがいたとしても世に出していないだけでその質の裏にはたくさんの表には見えていない量を積み重ねられています。

本質を見出していくための量を積み重ねる必要があります。

短時間で絵の上達はほぼ不可能

いろんなところで言われる有名な法則にその道の一流になるには一万時間必要というものがあり、絵の上達などに話を絞った場合、一万時間の数字自体が本当に正しいかは微妙ですが今日やり出して明日できるようになっている程の取り組みで絵の質や目を引くような個性は出せないと思っています。

探せば何の前提も無く突然少し触れただけで何でもできてしまう人もいるのかもしれませんが、私が実際にお会いした全ての絵を描いてそこそこの成果を出されている人は良い意味での絵への熱意やしつこさを感じました。

世の中で活躍していたり、良いものを作っている人の誰を挙げても泥臭く地道にやった事でその状況を手に入れています。

また、量を積み重ねる前に焦って個性を意図的に生み出そうとしたりインプットを省いてスキルを手に入れようとするよりは、考えながら好きな気持ちを持って続けられる事の方が重要だと私は感じています。

ピカソに学ぶ「質より量」

生きている間に商業的に大成功し、20世紀最大の芸術家とも言われているパブロ・ピカソはギネス記録にも登録されるほどの多作で生涯に約15万点の作品を制作したと言われています。

ピカソ話が多作だった話は色んなところで使われるので聞いたことのある方も多いかもしれません。

普通の人間には真似できないような制作点数ですが、ピカソは適当に作った駄作を15万点も積み重ねたわけでは無く、異なる画風でも結果を出しておりその気になれば正確に形をとってリアルに描く事もできました。

その上でピカソ的な変わった絵柄を生み出して商業的にも成功する事を証明したのです。

ただ、ピカソはレベルの違う天才なのでいくつも画風を生み出しましたが他の人間であればひとつの自分の絵柄を見つけて質を上げ続ける事もハードルが高い事です。

ピカソのように量を積み重ねる事に学ぶべき事はたくさんありますが、そこで重要になってくる事は質を向上させるためには必然的に量をこなす必要がありますが、中途半端に広く手を出す事は時間を無駄にしてしまいます。

最後に

今回は、あくまでひとつの要素として「画家に向いている人とは|「質より量」を地道に実践できる人」について私の考えを含めてお伝えしてきました。

他にも色々な要素はあるとあると思いますが、一番重要なのはやり続ける事なのだと感じています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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