
こんにちは。画家の宮島啓輔です。
今回は、「【初心者向け】カフェギャラリーで展示を開催するメリットと方法【企画と貸しの違いも解説】」の内容でお伝えして行きたいと思います。
私は、これまでに何度かカフェギャラリーにて展示会を開催、作品販売をしてきました。
今回の記事ではその経験を踏まえて、カフェギャラリー展示の特徴やおさえておきたいポイントなどについても解説していきたいと思います。
目次
カフェギャラリーとは?展示スペースとしての特徴
カフェギャラリーとは、一般的にはカフェの空間を利用して作品を展示するスタイルのギャラリーです。
専門のアートギャラリーとは少し異なり、気軽に入れる雰囲気が大きな特徴です。
日常的な空間にアートが溶け込み、初めて展示をする作家でもハードルが低く感じられることが魅力です。
似たものでは、雑貨屋さんやレストランのスペースの一部を借りた展示等々があります。
展示形式の基礎知識:企画展示と貸し展示の違い
展示の方法には主に「企画展示」と「貸し展示」の二種類があります。
企画展示:ギャラリー側が作家を選び、企画として展示を行う形式です。
費用負担が少なく、カフェ側のプロモーションも期待できますが、選ばれるための一定の基準があります。作品売上の数割が展示手数料となる事が多いです。
貸し展示:作家自身が費用を支払ってスペースを借り、自らの企画で展示する方法です。自分の好きなスタイルで自由に展示できますが、その分自主的な準備が必要になります。
もちろん、この二つだけでは無く、ギャラリーそれぞれにルールがあったり、二つとも採用している場合もあります。
貸し展示は、初心者のハードルが低い利点がありますが、展示場所の立地にもよりますが、展示費用がそこそこかかります。
私が過去の展示の形態はほとんど企画展示でした。
企画展示と貸し展示については以下の記事でも解説をしているので是非読んでみてくだい。
【初心者向け個展開催】無名の高校生が絵の展示会を黒字化できた方法を徹底解説
カフェギャラリーで個展を開く5つのメリット
気軽に展示を行える
カフェギャラリーでの展示の一番のメリットは、アート専門の百貨店画廊に比べると、ハードルが高すぎない点にあると思います。
もちろん、カフェギャラリーであっても色々試行錯誤するべきポイントはあります。
また、カフェギャラリーという性質上、お客さん側も飲食の合間に作品もみるという目的で入店される方も多いです。
開催者側とお客さん側が作品一本だけでの対面では無い部分が双方の心理的な敷居は低いと言えます。
日常の中に作品を届けられる
上に繋がる内容として、カフェは日常生活の延長にあります。
画廊にはあまり行かないけど飲食店には良く行くという人や、生活圏内で偶然立ち寄ったカフェで幅広い人にも作家や作品を届けられる可能性があるのです。
小規模からはじめられる
会場の状況にもよりますが、カフェ(飲食店)や本屋などと合体しているギャラリーは、規模的には、こじんまりとしたスペースで営業されているところが多い印象です。
私がみた事のあるところでは、大きな展示スペースとは別に壁だけや窓際の一区画のみを貸し出されているお店もありました。
展示会を開くからといって、数十点、数百点の作品の用意が絶対必要なわけではなく、小作品数点や手作り雑貨数点で展示販売をはじめるということもできる事が多いのです。
新たな交流が生まれる
先ほども触れましたが、カフェギャラリーという性質上、来場者との交流が広げやすかったり、飲食をしながらゆっくりと作品を観てもらう事ができるというメリットがあります。
私は、会期の最初の方に偶然訪れた方が会期後半にご友人を連れてお茶を飲みに来てくださったという事がありました。
SNSやブログなどのオンラインメディアの活用も大切ですが、リアルでの出会いがある事がポイントです。
会期中は可能であれば積極的にカフェに滞在し、来場者と会話をしたり意見交換することもおすすめです。
カフェギャラリー展示の流れ
カフェギャラリーで展示を行うには大まかに以下のステップを踏みます。あくまで一例です。
- 場所探しと交渉:気になるカフェを訪れて直接相談したり、展示可能か問い合わせをして条件を確認します。
- 展示期間や内容の決定:カフェのコンセプトに合うテーマや作品を選び、展示の期間を決定します。
- 必要な準備:作品制作以外にも、展示用の備品や設営計画などの準備が必要です。
- 設営と撤収:決まった期間中に展示を行い、終了後はきちんと撤収し原状復帰を行います。
最後に
今回は、【初心者向け】カフェギャラリーで展示を開催するメリットと方法【企画と貸しの違いも解説】の内容でお伝えしました。
私自身、過去数回開催したカフェギャラリーでの展示で多くの人と繋がり活動の幅を広げる事ができました。
今回の記事が開催を検討している人のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。