こんにちは。この画家の宮島啓輔です。
アクリル絵の具や油絵の具を使って描いた絵を飾る時に、額縁をどうするかの部分についてお伝えしていきたいと思います。
気にならない人もいますが、プレゼントされたりたり購入する人からすると作品の側面に釘の打たれているタイプのキャンバスをそのまま飾るのを好まない人もいます。
絵を額装する事で高級感が出て作品自体を埃などから保護する事ができますが、そのまま飾りたかったり、額装するための費用的な問題から難しいという人のために、今回は私が作品制作によく使用している描いてそのまま飾ってもかっこ悪く見えない支持体(何に描くか)を紹介していきたいと思います。
どんな種類の支持体があるかは下の記事で紹介しています。
【裏張りキャンバス】
先ほど書いた側面に釘が打たれているキャンバスが一般的に使用されている事が多いですが、そのまま飾ると釘に部分が目立ってしましまいます。
そのため、キャンバスの布が裏でとめられていて側面まで色を塗る事ができる裏張りキャンバスを利用する事でこの問題は解消されます。
もちろん裏張りキャンバスも普通のキャンバス同様額装する事もできます。キャンバスを自分でキャンバス布と木枠を買って自作する場合も木枠を包み込むように張る事で裏張りキャンバスとして使えます。
裏張りキャンバス側面部分が分厚く作られた箱のような形をした3Dキャンバスも店によっては販売されている事があります。
裏張りキャンバスが派生した商品に、キャンバスの形が丸型や楕円の木枠を使って作られている変形キャンバスがあります。
店舗によっては四角の規格のキャンバスに比べて販売していないところもありますが、このキャンバスも側面まで色を塗る事ができるのでよく使用しています。
上の画像の写真とは別の作品ですが裏面はこんな感じです。
【木製パネル】
画材屋で主に売れれている木製パネルには、シナベニヤパネルとラワンベニヤパネルの二種類がありますが、直接描く場合はシナベニヤパネルを使う事をおすすめしています。
何故シナベニヤパネルの方がいいかは下の記事で詳しく解説しています。
木製パネルに描くメリットとして、キャンバスや紙よりも耐久性が高く表面が平滑なので細密な表現に向いています。木製パネルは基本的には自分でジェッソを使って下地塗りをする必要があります。
木製パネルも裏張りキャンバス同様、側面にも色を塗る事ができます。
裏張りキャンバスだと布を使用しているので角の部分に丸みがありましたが、木製パネルはより直方体に描いている感が出ます。
最後に
今回は、「額装無しで絵画をそのまま飾りたい時におすすめの画材」のテーマで他の記事より短めに紹介してみました。
額装する事のもうひとつ役目として壁にかける時の紐を通せるのですが、今回紹介した二つをそのまま飾る場合、裏面の木枠の部分穴を開けてヒートンと呼ばれるねじを差し込んだところに紐を通して飾れるようにしておく必要があります。
そのまま釘に木枠をひっかけて飾る事もできますが、不安定になるので人の手に渡る場合は紐を通して置いた方が良いです。
割とマイナーな話題でしたが今後の画材選びに役立てて頂けると幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。