画家がスキルを掛け合わせることで得られる希少価値【手塚治虫に学ぶ可能性を広げる方法】

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こんにちは。このサイトを運営する画家の宮島啓輔です。

記事タイトルにもある日本を代表する漫画家の一人の手塚治虫を含めた社会に価値を提供しているクリエイターには、絵に加えて色々なスキルや経験とかけわせているパターンがいくつかあると感じました。

色々な能力を持っておく事で選択肢が増えるだけでなく、能力同士の相乗効果が生まれるのです。

今回は、「画家がスキルを掛け合わせることで得られる希少価値【手塚治虫に学ぶ可能性を広げる方法】」のテーマでお伝えしていきたいと思います。

夢やスキルを二つ以上持つことで画家(クリエイター)としての希少価値が高まる

画家だけでなくイラストレーターやデザイナー、漫画家、絵本作家、工芸作家、CGクリエイターなど「絵を描く技術」を用いた職業は様々存在しますが、これらの多くは絵を描く技術に加えて、文章を書くスキルや建築、デザイン、CG技術等々の組み合わせによって独自の作品や活動のスタイルが生まれています。

ある程度指標の示された再現性のある絵を描くという技術を持っている人やそれを目指す人は多く存在します。しかし。より独創性のようなものが必要になるクリエイティブな分野で価値を上げるには色々な要素の掛け合わせが他のとの差別化につながり、希少価値を高めることに繋がっています。

異なる価値の組み合わせがより高い価値を生む

ではなぜ異なる要素の組み合わせ持つことが重要なのかというと、それまでにあったものの上にしか何か新しいものは生まれないからです。

具体例には、本人は意識していなかったとしても旅と絵を組み合わせる事によって放浪の画家として社会に認知された裸の大将で有名な画家の山下清などがいます。

ビジネスの世界でもよく言われる例え話の一つに、100人に1人の能力を持っている人はたくさんいますが、もう一個100人に1人の要素を持っていてその二つを掛け合わせると単純計算で一万人に1人の価値を持ったものが出来上がります。

ひとつのスキルや人生背景、夢などが多数が目指すような普遍的なものだったとしても、それを複数組み合わせることで、希少価値はさらに高まります。色んな要素の掛け算によってオンリーワンの存在になれるということです。

例えば、絵画のスキルにビジネスの知識を加えることで、作品の販売やプロモーションにも精通したアーティストになることができます。絵を描くスキルに面白いストーリーを考える技術や文章を生み出す力があれば、絵本作家や漫画家などになる事ができます。このようなスキルの掛け合わせが、他のアーティストとは異なる唯一無二の存在として輝かせることに繋がります。

さらに、もう一つのメリットとして複数のスキルを持つことで、一つの道が閉ざされたときにも、他の道を探ることができる柔軟性を持つことができます。

手塚治虫の成功に見るスキルの掛け合わせの力

ここまでに書いた異なる要素の掛け合わせの成功例として、手塚治虫のエピソードがあります。

彼は生涯15万ページの原稿を残し、多くの人に影響を与えた漫画の神様とも呼ばれる日本を代表する漫画家ですが、医師免許を持っていたことでも知られています。

知っている人も多いとは思いますが、天才外科医を主人公にした彼の代表作『ブラック・ジャック』は医師になる勉強をしていたからこそかけた作品です。

その他にも小さい頃によく鑑賞した宝塚歌劇団から影響された「リボンの騎士」などの作品がありますが、実際の本人の後書きや編集者のエピソードを見ると、インプットを常に行っていた手塚治虫だからこそ描けた作品だと言われています。

もし手塚治虫が単なる「絵が描ける」のスキルしか持っていなかったとしたら、彼の作品がここまで名作と呼ばれるようにはならなかったかもしれません。これは絵の世界に留まらず、スマートフォンの開発を例にしてもそれまでに存在した電話とパソコンの掛け合わせになります。

まったく離れたように思えるもの同士でも合体して進める事で新しい価値を生み出す事ができるかもしれません。

これは、画家やクリエイターとしても非常に参考になる話だと私は考えます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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