こんにちは。画家の宮島啓輔です。
私は普段このような極彩色な作品を主に描いています。
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このようなどちらかと言うと具象画寄りの絵が多めな私ですが今回は【すぐに実践できる抽象画の描き方を紹介】という事で私なりの抽象画を描く時のアイデアを書きたいと思います。
前提として抽象画と一括りに言ってもそれぞれの作家による芸術理念や経緯、技術などが存在するので今回は私個人のアイデアの一つとして捉えて頂けたらと思います。
インターネットや本などで抽象画の描き方と調べると絵の具会社からも商品化されているポーリングメディウムやストローを使用した吹き流し、アメリカの芸術家ジャクソンポロックで有名な塗料を大きな画面に巻き散らすトリッピングやカンディンスキーやモンドリアンなど様々紹介されていますが
私自身、冒頭で書いたように具象画が主な表現形態で曼荼羅作品なども描いてはいますが、いざ抽象画を描こうと思うと具体的な何かを掴みにくいと思う事もあるかと思います。
そこで私は抽象画一つに向き合って描くことよりも無意識に自分の気の向いたように描く事を大切にしたかった事とタイトルに描いたようなすぐに実践できる抽象画のように抽象表現では言語や論理等では表現できない感覚を優先させたいと思っていたので
パレット自体を作品にすることにしました。
パレットを使わないと言う人は関係が無くなるかも知れませんが普段作品を制作する上でパレットに絵の具を出してそれを調節しながら絵の具を薄めたり混ぜたりしますが、使い終わった後は大抵紙パレットの場合だと捨てられてしまいます。ここに私は昔から、せっかく作品が生み出された創造の原点のようなパレットを捨ててしまうのはもったいないと思っていました。
他人のパレットの使い方を見ていると使う人によって同じ色でも知らないうちに全然印象の異なるパレットに変化します。
私の場合は絵の具を何層にも盛り上げたり、ペインティングナイフで後からパレットの色味を変えて削ったりするので作品制作用の木製パネルを使用していています。これを使うと作品として壁に飾ることもできて紙などに比べて丈夫になります。
↓使いかけ
綺麗にパレットを使われている方からすると混沌としていますがこれが今の私の作風が作られる要素にもなっています。
描く人の絵柄やタイプによっても表情が変わってくるところも魅力の一つなのかもしれません。私は大きめの作品を描くときに一つのペースで生み出されるので展示の時に作品の近くにかけている事が多いです。
私は抽象画は頭で色々考えて描いたり、高い描写力を持って制作するより無心になって描ける事に価値があると思っているので興味のある方は試してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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