情報発信をする際のポジションの取り方とは。「希少性の掛け算」の落とし穴と「使命」で考える構想について再考してみた。

画家に役立つ情報集

こんにちは。画家の宮島啓輔です。

今回は「発信や創作におけるポジションの取り方」について、少し考えてみたいと思います。

発信をしていると、よくこういった言葉を目にします。

・ポジションを取ることが重要
・希少性が価値になる

そしてその説明としてよく出てくるのが、いわゆる「掛け算の理論」です。

勿論、前提と私の結論として、「自分のやりたい事をやる」というのが一番です。

その上で、「自分のやりたい事」の歯車を「発信」に噛み合わせると、立ち位置の意識という点を考える事もできます。

ポジション取りとは?発信で重要な「希少性」の基本

色々なビジネス書や情報媒体等でよく言われるのが、

100人に1人の能力 × 100人に1人の能力 × 100人に1人の能力
=100万人に1人の希少性

という考え方です。

あるいはもっと現実的に言えば、

10人に1人の能力 × 10人に1人 × 10人に1人
=1000人に1人の存在

こういった形です。

例えば、

・そこそこ絵が描ける
・そこそこ文章が書ける
・そこそこ音楽ができる

この3つを組み合わせれば、「1000人に1人の存在」になれるという話です。

最初からトップレベルの能力を目指すのは難しい。
だからこそ「そこそこ」を組み合わせてポジションを取ろう、という理屈です。

この考え方自体は、間違っていないと思います

ニッチ戦略の落とし穴と希少性の掛け算だけでは弱い理由

ただ一方で、この考え方には少し違和感があります。

ここまで読んで頂いた方の中にも、「そんな単純ではない」と感じた方もいるのではないでしょうか。

それは、

「希少性を作ること」そのものが目的になってしまっている

という点です。

つまり、

・何と何を掛ければ希少になるか
・どうすれば目立つか

という「計算」に寄りすぎてしまう。

これは、言い換えると、自分が何をしたいかは棚に上げて、どうすれば珍しく見えるかという視点で動いている状態です。

更に、「創作者」という立場で見るならば、何か置き去りになった感覚があります。

発信の軸とは? ポジションを決める「使命感」の考え方

ここで、一度視点を上げて再考してみます。

そもそも自分は何をするのか。

これは少し抽象的な考え方ですが、「使命」という言葉で考えると分かりやすくなります。

使命とは何か?役割から考えるポジションの設計

例えば、友人5~6人くらいで旅行に行くとします。

そうすると、自然と役割が分かれていきます。

・運転ができる人が車を出す

・計画が得意な人がスケジュールを組む

・カメラを持っている人が思い出を残す

・場の雰囲気を作る人が盛り上げる

誰かに言われたわけでもなく、それこそが「自分はこれをやるな」とその集団内で感じ取り、動きます。

これが、小さな単位での「使命」です。

これをそのまま拡張すると、

・社会の中で自分は何をするのか
・どの役割を担うのか

という話になります。

或いは、何かを創る人であれば、それを創り出す事で外部とどんな接点を持てるのかという点です。

ポジション戦略の本質 「掛け算」よりも方向性が重要

ここで、最初の話に戻ります。

100分の1 × 100分の1 × 100分の1という考え方は、
あくまで「希少性の作り方」です。

ただし、それは

何をするかが決まっている前提での話

です。

もし方向が決まっていない状態で掛け算をすると、

・全く関係のない能力を組み合わせる
・結果として一貫性がなくなる

ということが起こります。

例えば、

・筋トレが得意

・料理ができる

・車に詳しい

これを、闇雲に掛け算しても、方向性が無ければポジションにはなりません。(私が知らないだけで形にできる可能性もあるかもですが)

「文章が書ける」や「絵が描ける」は、表現手段のひとつとして、色々な分野への互換性が高い為、ポジションを取りやすい事もあります。

例えば、日本を代表する植物学者の牧野富太郎という人は、非常に精緻な標本の絵を多数残しており、芸術作品としても非常に高い価値を持っています。

ニッチ市場で勝つ方法「小さな範囲」でポジションを取る考え方

ここで一つ具体例で考えてみます。

仮に「コーヒーを淹れられる人」がいたとします。

このスキル自体は、日本中にも世界中にもたくさんいます。

では価値がないのかというと、そうではありません。

もしこれが、

「10000人の町の中で、自分だけがコーヒーを淹れられる」

のであれば、その時点で価値になります。

つまり、

日本一である必要はない
その範囲の中で役割を持てばいい

ということです。

その価値を提供する

土壌選びによっても結果は左右されるのです。

発信で差別化をする方法と使命の中で希少性をつくる

ここで重要なのは順番です。

多くの場合、

「どうやって希少になるか」から考えてしまいます。

しかし本来は、

  1. 自分は何をしたいのか(できるのか)(使命)
  2. その中で何を掛け合わせるか(希少性)

という順番で考える方が自然です。

まとめ 発信のポジションは「希少性×使命」で決まる

まとめると、

掛け算の理論は間違っていないけれど、

それだけでは不十分なので、

重要なのは、自分がどの方向に進むのか。その中で何を組み合わせるのか

という順番です。

発信や創作において、

「どうすれば目立つか」だけで考えると、
どこか無理が出てきます。

それよりも、

・自分は何をやるのか
・どの役割を担うのか

を先に決める。

その上で、希少性を作っていくほうが、結果として自分に負荷をかけずに自然なポジションができるようになります。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

他にもアートや創作、世界旅の情報をたくさん公開しているので、是非読んでみてください。

プロフィール
この記事を書いた人

2006年3月生まれ幼少の頃より細密、極彩色な自分の脳内だけに存在する空想世界の絵をアクリル絵の具を主に様々な画材で1年に140点以上制作。作品サイズは数㎝のグッズから数ⅿの巨大アクリル画まで様々。高校1年生の時の個展開催以来二人展、グループ展等展示活動を続ける。ターナーアワード、Liquitex the challenge【小松美羽賞】等受賞多数。日々制作の幅は広がり続け、各地での展示、プロジェクトの実現を構想中

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