ここでは、主に文章による発信の際にかなり役に立つ方法を5つ紹介します。
「文章を書く」と聞くと、美しい言葉を連ねる小説家のような文才が必ずしも必要かというとそこまで必要では無かったりします。
情報発信をしたり、自分の言いたい事を伝える事を目的にするなら、わかりやすさやある程度の論理的な整合性さえ押さえていたら目的は達成できるんですね。
実際、私は自分が一番書きたい文章や使いたい単語や専門用語はこのブログサイトでは用いず、始めて読んだ人でもできるだけわかりやすい書き方をしています。(いつか小説のようなものを書きたいけれど)
そうする事で、その文章を読んだ方たちが役に立つと思ってくれたり、面白いとおもってもらえるんですね。
そして、もう一つ大事な事があります。
それは、『文章術は一生の資産になる』という事です。
大事な事なので、もう一度書きます。
『文章術は一生の資産になる』
人類は、数千年前から文字媒体を使って情報をやり取りしてきました。最近は動画コンテンツも登場してきましたが、それでも文章の持つスピード性や資産性は非常に高いです。
形あるものは、無くなりますが、文章スキルはそれを身に着けると一生モノで有効活用できるんですね。
私も文章を書きはじめた頃は、今から見返すと言葉足らずであったり、論理的でない部分は多々ありますが、何十万文字と書く事である程度の文章は書けるようになりました。
文章術といっても、伝わる語彙と論理構造さえ押さえていれば最低限の文章は誰でも書く事ができます。
そこから多様な読み応えを求めたり、有益だと思ってもらう為には膨大なインプットは必要になります。
ここでは、文章術全体について書くとボリュームがとてつもない量になるので、テーマを絞って【質を維持して発信の効率を圧倒的に上げる5つの方法【文章】】の内容で書きたいと思います。
文章を書き始めた時の自分に伝えてあげたいと思うほどに、文章作成のエッセンスを詰め込んだ内容でお届けするので、是非活用してみてくださいね。
目次
「構成」の型化(悩む時間をゼロにする)
文章の構成には、色々な型と呼ばれるものがあります。
伝えたい内容や目的によって、ある程度使い分けられる型や組み合わせ方があるんですね。
例えば、物語調に昔の優れた神話やストーリーテリング的に話を伝えるならば、物語の法則という型があります。読み手の感情を揺さぶりやすくなる方法ですね。
いきなり白紙に向かってゼロの状態から、説得力を持った話を書く事は、慣れていないとできることではありません。
「ここで何を伝えて、このような理屈があるから結論はこうである」と書く本人が押さえておかなければ、話が散らかってしまい、勿論読み手には伝わりません。
その為、はじめのうちは型をメモして、書きたいテーマに沿った内容を当てはめていく方が良いです。
そうする事で、そのテーマを支えるデータを集め、テーマ自体も理路整然とします。そして、骨組みさえできれば、そこからユニークさを付け加えたりと調整はいくらでもできます。
細かい話をすると、別の目的や事情を持った文章には別の考え方もあるのですが、ここでは、【発信における情報伝達】という意図のある文章構成を紹介します。
それがPREP法を活用する方法になります。
PREP法とは、ビジネスやブログ、SNSすべてに使える最強の型です。
P(Point/結論): 最初に最も伝えたい結論を述べる。
R(Reason/理由): なぜその結論に至ったのか、理由を説明する。
E(Example/具体例): 説得力を高める事例やデータ、エビデンスを出す。
P(Point/結論): 最後にもう一度結論を繰り返し、印象づける。
意見の伝達において、この型のどの部分が抜けても説得力の欠ける文章になってしまします。
1つ簡単な例を出してみます。
例えば、「散歩はとても良いのでおすすめ」という結論を持っていたとすると、理由の部分には、「実際に最近人に勧められて朝の散歩を始めた」や「犬の散歩をすることになった」などが考えられます。そして、次の具体例やデータという部分は「散歩の習慣は健康に良いとするこんな研究がある~」や「実際に続けてみたらこんな事が改善された」「歩く事で普段は見逃していたものに気づける」などが挙げられます。そして、再度結論として「これらの理由から散歩は良いので皆さんもやってみてくださいね」という主張ができます。
かなり単純な例を出しましたが、PREP法で文を書くと「散歩がおすすめ」という主張に説得力がでます。
意見の伝達において、この型のどの部分が抜けても説得力の欠ける文章になってしまします。
こう聞くと、当たり前じゃんと思うかもしれませんが、思っている以上にこの構成で文章を書いている人は少ないと思います。
何故かというと、私の予想では「起承転結」がよく話の型として学ぶ人が多いからではないかなと思います。
起承転結とは、話の始まり→話の広がり→話に変化→結末という流れの物語を書く上でよく使われる普遍的な型です。
ただ、ここでも目的は端的にいうと「情報の伝達」です。その意味では、起承転結の型で話を進めると、情報のオチである結論が最後に来てしまうんですね。
そうなると、読み手は最後まで読み進めないと情報を得る事ができなくなります。
つまり、最後まで読んでもらう前提なんですね。
しかし、ブログ記事やSNSなどで、書き手の事をどこの誰かも知らない人が、インターネット上で見かけたとしたらどうでしょうか。
多くの場合は、初見の数秒で「自分に関係ないな」と思われたらそのページを離脱します。
特にこの情報過多の現代ではその傾向が強いです。
お金を払って映画や本を買った場合は最後まで読まれる事が多いですが、無料かつインターネット上のコンテンツは、4~5秒が勝負です。(本は最初の三ページと言われています)
つまり、物語調の書き方は、人をそのストーリーに取り込む事ができる大きな効果はありますが、情報の伝達の効率という意味では不向きなんですね。
そんな理由から、最初の数秒で読まれるところに結論を示すPREP法が有効なんですね。
新聞やニュース記事などもこの構成になっています。
しかし、物語調がだめというわけではありません。
物語には人をその世界観に取り込む大きな効果があります。
なので、読まれる環境を整えたり、細かいテクニックになりますが物語を書く型とこのPREP法を混ぜる方法を用いたりする事で文章を作る事もできます。
話をまとめると、この「PREP法」の型に当てはめる事で書くべき事が明確になり、文章執筆速度がかなり早くなります。
抽象と具体(意見の増やし方)
では、次に論(意見)の増やし方の方法を紹介したいと思います。
この方法さえ掴めば、ネタ切れにはほぼなりません。
原液となる意見さえあれば、ほぼ永遠にコンテンツや話を生み出し続ける事ができます。
それが【抽象(原液)と具体(ジュース)】を用いる方法です。
もう少し詳しく説明をします。
まず意見の核となる「抽象的な本質(原液)」を持っておきます。
これを色を付けたり、薄めたりして無限に具体的な「ジュース」を生みだすんですね。
もう少しわかりやすくするために、この方法の流れを整理します。
【原液(抽象)】時代や分野を超えて共通する普遍的なルール、真理、コツ等。
【フィルター(文脈)】読者ターゲット層、トレンド、ジャンル等々
【具体的な発信】無限に作れる実際に世に出す情報。意見
では、これを具体的な事例に置き換えてみます。
例えば、あなたが持つ「原液」に当たる意見が、「人は正しい正論よりも、自分の痛みに共感してくれる人に動かされる」という抽象的な意見(本質)だとします。これらを色々な例に置き換えていきます。
では、ビジネスやマーケティングの例にすると「高機能なスペックを説明するより、顧客の悩みを代弁するレターを書こう」といったノウハウ記事が作れます。
では、恋愛・人間関係の例に置き換えてみます。
「友人が落ち込んでいる時に、アドバイス(正論)を言うと嫌われる理由」のようなコラムが書けるでしょう。
では、これを歴史やアニメの例に置き換えてみます。すると、「なぜ、○○(キャラ・人物名)は、不器用なのになぜあんなに部下に慕われたのか?」のような考察系の内容が作れるかと思います。
ここまでざっと例を出してみましたが、原液はたった1つですが切り口を変えるだけで、無限にコンテンツを生み出す事ができます。
では、原液を具体例に置き換えるときは、ざっくり以下の3つの軸を使うと、より多様なアイデアやコンテンツが生まれます。
・ターゲットを変える方法
初心者向け、ニッチ向け、主婦向け、子ども向け
等々読む人の属性や年齢に応じて問題意識や取り入れられる情報は変わってきます。
・時代・状況を変える方法
「AI時代の○○」や「昭和の○○」、「アメリカ先住民の○○の知恵」や「ピンチの時の○○」と時間や地域軸、置かれている状況によって書ける内容は変わってきます。
原液はたった1つですが、切り口を変えるだけでほぼ無限に別物のコンテンツを見せる事ができるんできます。
このような「具体と抽象の往復」ができるようになるとネタ切れという概念が無くなります。
ただし、その為には原液となる本質の意見をしっかりと持ち、具体例に昇華させていくための内容や構造の理解、書く為に必要な情報のインプットは日頃から行っておく必要があります。
この考え方を持っておくだけで、自分の意見を作る際に強い力になるので、是非実践してみてくださいね。
「執筆」の高速化(一気に書き上げる)
では、ここまで実際に文章を書く際の構造理解の部分について紹介してきました。
続いて執筆を高速化させる方法についてです。
少し地味ですが、意識しておくと効果があるポイントなので是非取り入れてみてください。
一文一義を徹底する
「一文一義」とは「1つの文章には、1つの内容だけを書く」という文章執筆の際の鉄則です。
文章をシンプルに保つ事で、読み手の負担を減らし、誤解を防ぐことができます。
文章を読むという事は意外にも意識を向けなければならないので、日頃動画や音声媒体を使う人にとっては労力のいる作業です。
一つの文に複数の内容を詰め込んだり、文脈が複雑であると、その時点で理解されなかったり離脱される要因になります。
先ほど紹介した結論を前に持ってくるというPREP法も、読み手の労力を抑える事を意識している事に理由があります。
この一文一義を徹底して文章を書く事には3つの以下のメリットがあります。
1つ目は「読みやすさ」です。
主語と述語が近づくので一瞬でいみが理解できるようになります。
2つ目は、「誤読が減る」です。「何がどうした」という関係性が明確になり、1つの文章の中で意味のねじれが起きにくくなります。
そして、3つ目が「説得力が上がる」です。細切れに端的な文章が並ぶと、結論がぼやけません。情報の伝達においては、文章の美しさより、ロジックを優先する必要があるので、計算式のように相手に物事を伝える事が出来ます。
このように書きながら、私も一文一義を徹底せきているわけではありません。(特に初期の記事は)
書き手としては、つい自分では理解しているので色々な角度を付け足してしまう事があります。もちろんこれで意味が通らないわけでは無いですが、やはり読みやすさとしては嫌われる文章になります。
文章の読み応えや読む過程を楽しむ事を目的にする場合には、一文に色々な仕掛けを入れる事ができますが、情報伝達用の文章ではあまり好ましくありませんね。
そして、書き進めていく際は、全体の論理構造を崩さず全体を掴んでから書く事がおすすめです。
書きながら考える事も慣れれば可能ですが、そうでない場合に結論を見据えず書き進めると途中で理屈が脱線する事に繋がります。
何度も繰り返しますが、文章の読み応えや読む過程を楽しむ事を目的にするエッセイのような文章は別になります。
一言一句考えてからでは、疲れるので、先ほどのPREP法の各パートに言いたい事を当てはめてから書きましょう。
私も慣れないうちは、何度もこの表を見ながら文章を書いていました。
「校正・推敲」の仕組み化(質を担保する)
書き終えたら、ここで初めて「質を上げる作業」に100%の力を注ぎます。
細かい所のクオリティや言い回しの表現は最終の構成や推敲の際にいくらでも考えられるんですね。
その際に、「時間を空けて見直す」という事は重要です。
執筆直後は脳が興奮しているので、ミスに気づきにくくなります。
少し時間を空けて、できれば読み手が使うスマホ画面などで読み直してみる事で、客観的な視点で質を底上げする事が出来ます。
1つのネタから「マルチユース(使い回し)」する方法
発信効率を上げる最大の裏ワザは、1つのコンテンツを複数の媒体に合わせて使いまわせる事にあります。
先ほどの具体と抽象の方法にも似ていますね。
何度もやると、マンネリ化しますが、補助的に使うと有効な方法です。
例えば、PREP法に当てはめて作成した1500~2000文字くらいの長文があったとします。
この原液になる長文を削ったり、要約したり、図解にする事でコンテンツは使い回せるんですね。
例えば、この長文の原液から、「結論と理由」の部分だけを抽出してSNSやショート動画に要約する形で再利用する事もできます。
エビデンスや根拠にあたる部分はその論の信用度を上げるための肉付け要素としては有効ですが、骨組みだけを抜き出す要約の際にはカットする事もできます。
また、発信する媒体を変えてコンテンツを作る事もできます。
ブログ、X、スレッズ、ショート動画、長尺動画など、同じ論をそれぞれ再編集して出す事で、その分露出回数も増えます。Xであまり読まれなかったものが、スレッズではバズるという事も多々あります。
1つの原作小説が、映画や漫画、ミュージカル、絵本になるイメージに近いですね。
まとめ
ここまで、「発信の効率を圧倒的に上げて無限にアイデアを生み出す5つの方法」のテーマで、数ある文章術の中から厳選した5つを紹介しました。
情報を伝える文章作成には、かなり役に立つポイントなので、是非取り入れてみてくださいね。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。
何か分かりにくい点や相談点があれば、質問してくださいね。
