目次
画家として活動する中で感じた「応援され方の変化」
こんにちは。画家の宮島啓輔です。
私は、17歳になってすぐの時に初めて個展を開催しました。
正確には、16歳の事から準備を進めての開催でした。
そこから、現在20歳までの3~4年間、毎年個展を開催したり、関わる方や支えてくださる方の反応に、少しずつ変化を感じるようになりました。
最初の頃は、「とにかく応援したい」という方が多かったのですが、続けていく中で、そこで違ったニュアンスが混ざってきたように思います。
今回は、若さの価値や本質的な価値の部分、それらの違いについて考えてみた事について書いていきたいと思います。
若さは武器になる?高校生で個展を開いたことで生まれた価値
結論から言えば、最初の個展には「若さ」という大きな価値が乗っていたと思います。
個展そのものは、絵を描く人であれば多くの人が行っています。
しかし、それを「高校生がやる」となると見え方が少し変わってきます。
同じ内容でも
・中年の人がやるのか
・高校生がやるのか
の違いだけで受け取られかたは大きく変わります。
個別名は挙げませんが、「若くても主張している」という評価を受けていた活動家のような人は何人か思い浮かべる事ができるかもしれません。
珍しさや意外性、そして「若いのにここまでやっている」という驚き。そこに価値が生まれていたのだと思います。
つまり、若さそれ単体ではなく、実際の行動との掛け算によって価値になっているという事です。
しかし、この若さは数年経つと価値がだんだん薄まっていきます。
その為、本質的な価値や姿勢の部分は非常に重要だと思います。
なぜ人は「頑張っている人」を応援したくなるのか
もう一つ感じたのは、人は「頑張っている人」を自然と応援したくなるという事です。
特に、今まさに何かに挑戦していて、これから伸びていきそうな人。
そういった存在には、不思議と惹かれるものがあります。
これは、同情というより、「これからどうなるのか見てみたい」という興味に近い投資するような感情かもしれません。
特に、このAIが発達して結果品のクオリティの高さは当たり前の時代で、間違わないAIが発達したこの合理性が全面に押し出された時代に、価値を持つものがあります。
それは、紆余曲折して目標へと走り続けるストーリーを持った「過程」です。
これは、プロセスエコノミーと呼ばれる考え方です。
完成されたものを見るのも面白いですが、変化していく途中をみることには、また 別の参加意識を刺激する面白さがあります。
インディーズアイドルに見る成長途中の魅力の話
この感覚は、インディーズのアイドルグループなどにもみられます。
まだ大きく世に出ていない段階のグループを応援する人たちは、「これから売れていく過程」そのものに価値を感じています。
自分たちがこのアイドルを世に出す為のプロジェクトに参画しているという意識に価値が生まれているのです。
しかし、ある程度有名になり、完成されすぎた存在になると、そこから離れていく人も一定数います。
これは、魅力が無くなったというよりも、応援に携わらなくても皆知っているという存在になって大衆に知られるようになったからかもしれません。
つまり、人は完成された存在よりも、成長途中の存在に強く惹かれることがあるという事です。
この過程を使って興味を惹く方法は、アイドルに限らず、中国のシャオミという電化メーカーや、ジャニーズやBTSなども取り入れているものです。今後、芸術分野でのプロセスエコノミーの考え方についても掘り下げた記事を公開したいと思います。
若さの本質は、年齢ではなく「未来の可能性」にある
少し話が逸れましたが、ここまで考えると、「若さ」が評価される理由も少し見えてきます。
それは、単純に年齢が若いからではなく、未来の可能性や伸びしろが見えやすいからではないでしょうか。
若ければ若いほど、「これからどうなるか分からない」という伸びしろがあります。
その伸びしろに人は期待や想像を重ねるのだと思います。
逆に言えば、年齢を重ねても
「これから変わっていく」「まだ伸びていく」と感じさせる人には、同じような魅力が生まれるはずです。
挑戦をやめると魅力は落ちるのか?活動を続ける理由
一方で、ある程度うまくいった段階で挑戦をやめてしまうと、その人の魅力は少しずつ弱くなっていく可能性があります。
それは実力が落ちたからではなく、「これからどうなるかわからない」というリアルタイム性の部分が減ってしまうからです。
見る側にとって、未来が見えなくなると、興味や関心が新たに更新される事は少なくなります。
だからこそ、どの段階にいても、何かに挑戦し続ける姿を見せることには意味があるのだと思います。
手塚治虫に学ぶ「現役であり続けること」の価値
この点で思い出されるのが、手塚治虫です。
日本の漫画文化の基礎を気づき、「漫画の神様」とまで呼ばれて確固たる地位を築いても、彼は、亡くなる直前まで仕事を減らすことなく、最前線で新作を発表し続けました。
一定有名になると、仕事を減らして自分のやりたい事をやっても良いと思えるところを、あえて自分を重労働に追いやり、常にそこまで高くない原稿料のままで現役であり続けようとしたとされています。
亡くなる最後の言葉が、「頼むから仕事をさせてくれ」だったと言われるほどに前線に立ち続けることに価値を見出していたからではないかと思います。
巨匠と呼ばれる存在であっても、挑戦をやめなかった事実は、他のピカソのような芸術家の例にもみる事ができ、非常に示唆的な内容です。
応援される人の共通点は「今も動いていること」
ここまでの話をまとめると、応援される人、人を自分の世界観にひきこむ可能性のある人には一つの共通点があります。
それは、今も動いている事です。
・これから何か起こりそう
・まだ変化していきそう
・今まさに挑戦している
そういった現在進行形の姿が人の心を動かすのだと思います。
過去の偉大な思想家のヘラクレイトスや仏教の開祖釈迦は、「万物は流転する」や諸行無常を説き、平家物語の冒頭では「おごれる人も久しからず」と言われている事から、過去や未来に執着しすぎず、今この瞬間を行動する事こそが本質であると思います。
最後に:人は完成よりもその変化に惹かれる
若さは確かに一時的には、大きな武器になります。
しかし、その本質は年齢そのものではなく、そこに宿る「可能性」や「変化」にあります。
そしてそれは年齢に関係なく持つことができるものでもあります。
ある程度できるようになったからといってそこで満足するのではなく、どこかで常に更新し続ける姿勢こそが、何かを起こす起点になるのかもしれません。
今回は、「なぜ人は応援したくなるのか?若さと挑戦から考える「応援される人」の特徴【画家活動の実体験】」のテーマでお伝えしてきました。
最後までよんで頂きありがとうございました。

